ネット犯罪は種類が多岐にわたります。そうした犯罪に巻き込まれてしまった場合には、そのままにしてしまうことはいけません。ネット上での犯罪はネット警察に相談することが適しているのです。

ネット警察は、日本でいうところの警視庁が奨励しているサイバー犯罪対策体制機関のことを言います。警視庁では、サイバー犯罪対策を強化するために、情報通信局情報技術解析課という部署にナショナルセンターとサイバーフォースセンターを設置しています。

そして情報通信の分野において、それぞれの都道府県の警察本部にあるサイバー犯罪対策室の旗振り役となっています。サイバー犯罪対策室とは、各都道府県の警察本部にサイバー犯罪を専門とした捜査体制を強化するために置かれています。

それぞれの都道府県により名称が異なるのですが、住民にとって気軽にサイバー犯罪の相談ができる窓口となってくれています。東京都であれば、サイバー犯罪対策室にあたるのは『ハイテク犯罪対策総合センター』です。

ネット警察が取り締まっているネット犯罪にも種類があります。まず1つ目は不正アクセス行為の禁止などについての法律違反です。他人のIDやパスワードを使用して不正にSNSやオンラインゲームにアクセスすることが該当します。

その他にも、実在する金融会社やクレジットカード会社のサイトを偽装したサイトを使い、IDやパスワードを盗むフィッシング詐欺に関しても取り締まっています。また、不正指令電磁的記録についての犯罪も該当します。

これは、他人のパソコンを壊そうとして、ウイルスを作ったりそのウイルスをばら撒くといった行為です。そして、ホームページの内容を勝手に書き換えてしまうことや、金融機関のサイトを操作して他人の口座にあるお金を自身の口座に移してしまうという、コンピュータ・電磁的記録対象犯罪もあります。

さらに、ネットワーク利用の犯罪というものもあり、ネット上の掲示板などに殺害予告を書き込むことや、違法薬物を販売すること、不特定多数に向けて不適切な画像や動画が閲覧できるようにすることが当てはまります。

こうした被害に遭ったとしても、もし警察に相談したとしてきちんと聞いてくれるのだろうかと思ってしまう方もいるかもしれません。しかし、色々な相談が寄せられていますので、泣き寝入りすることなく相談してみてはいかがでしょうか。

相談事例としては、メールでフィルタリング設定をしているにも関わらず、毎回のようにドメインが設定された多くの迷惑メールが届いてしまうというものがあります。その他には、身に覚えのない有料サイトの料金請求をされたということ、オンラインゲームのアカウントが乗っ取られて、アイテムを勝手に使われてしまったなどということもあります。

中には、メールアプリのアカウントを乗っ取られてしまい勝手にメッセージを送られたという事例もあります。もしこうしたことがあったのなら、ネット警察に
ご相談ください。