インターネット問題に強い弁護士は、『特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(プロバイダー責任法)』や『不正アクセス禁止法』、『リベンジポルノ法)など、知っておく必要のある法律が様々あります。

それだけでなく、著作権法や特定商取引に関する法律などに関しても詳細を知っておかなければいけません。海外のサイトが相手となるなら、海外の法律も知っておく必要があります。

また、インターネットについてのサービスの特性やIT技術、高い専門性のある知識が求められます。ブログの基本方針や掲示板での削除する場合のルールを知っておくことで、すぐに削除できるかどうかを判断できるかどうかもカギとなります。

削除依頼するとしたら、サーバーの管理者を探り当てた後に、権利の侵害を主張できるような能力を持ち合わせていることも大事になってきます。インターネットの空間がどういったシステムになっているのかがわからないと、情報を手にしたとしても、犯人を割り出すことはできないのです。

以上の点を踏まえ、インターネット問題に強い弁護士の選び方は、まずインターネット問題の経験を多く積んでいるかがポイントになります。弁護士としては、交通事故や離婚問題などに比べても、専門性が問われる分野となっているというのが理由です。

それに、時代の流れに付いていけるかどうかも大事になってきます。ネットの業界は速いスピードで変化していっています。素早く確実に対応するためには、基礎的な知識があるだけでは足りないこともあります。

よって、得ている情報をいつでも更新できている点も必要です。知識があまり深くない場合には、解決がより難しくなってきてしまうため、対応できる弁護士もそこまで多くはない点も知っておきましょう。

インターネットを使い、『ネット問題 弁護士』もしくは『インターネット 誹謗中傷 弁護士』と検索すると、インターネット問題に強い弁護士を探せるのではないでしょうか。ホームページにきちんとこれまでの実績を載せているか、その実績は新しい情報なのかをチェックして弁護士を選ぶことが賢明です。

ちなみに、インターネットに詳しくない弁護士に依頼をしてしまうと、反対にかえって炎上してしまう可能性があります。事例では、2ちゃんねるの運用について詳しくない弁護士に削除依頼をしたことにより、炎上してしまう例が多くあります。

2ちゃんねるは、運営体制が分裂していますし、運営会社はフィリピンとシンガポールに分かれています。なので、裁判所での手続きも時折変更となるのです。ネットに強い弁護士なら、その様な削除ガイドラインやルートに関しても情報のアンテナを張っているので、どこの裁判所に削除仮処分の申請を行えば良いのかもわかっています。

削除ルールには、例えば弁護士が担当し裁判所から削除決定を取得したなら、弁護士の名前で削除用スレッドが立てられるというものがあります。本来は依頼者名でスレッドは立てません。