昨今では、学校裏サイトというものがあることをご存知でしょうか。学校の公式サイトとは異なり、学校に関する情報交換などを目的として、生徒などが開設しているものです。しかし、この学校裏サイトを巡り特定の生徒の悪口を書き込むことや、いじめの様子を撮影した写真を掲載されるなどして、不登校になることや自殺に繋がるなどして、社会問題にまで発展しています。

特定の人のみが見られるようにパスワード管理がされていて、口コミによって広がることもあります。2012年の時点では、調査により全体で1802校の学校裏サイトが存在して、今もなお増加しているのです。

サイト内における少しの言葉のすれ違いにより、暴力沙汰になってしまうことや、集団無視などが起こることもあります。面と向かっていじめるよりも悪質であり凶暴になるケースもあります。

学校裏サイトでの書き込みが原因でトラブルが起きることがあります。ちょっとしたことがきっかけとなり喧嘩に発展することや、誹謗中傷されることなどもあるでしょう。また、中傷されるだけでなく、フルネームや電話番号、住所などまで晒されるなど、犯罪の域に達していると思われる行為も見受けられます。

書き込む側も、書き込んだ本人が特定されないから問題ないとは言い切れません。以前には、掲示板に殺人予告などをして逮捕されたという事例があったのです。その多くがまだ学生であり、逮捕されるとは思っていなかったと自供しています。

掲示板には、エスカレートした書き込みをしてしまうと逮捕されることがあるということです。気軽に書き込める掲示板であっても、節度を守って利用することが望まれます。実例としては、高校1年生の男子生徒が、学校裏サイトの掲示板において校長先生の名を出して脅迫の言葉を投稿し、逮捕されたということがありました。

深い意味はなく単に愚痴のような感覚で書き込んだだけだとも推測されますが、警察側も、こうした書き込みには神経をとがらせています。事件を起こしかねない書き込みを見つけたら通報するという専用のサイトまで存在するほどです。

そうしたサイトより事件を起こすのではないかと思われる書き込みが警察に通報されて、人物特定がされ、逮捕に至っているということです。過去には、小学生までも補導されるということもありました。

それに、最近では子どもでも携帯電話を持ち歩いているケースが多いため、気軽にインターネットができる環境であることも事件が発生している要因の1つかもしれません。自宅にパソコンがあったとしても、家族も利用しているかもしれないため、安易に学校裏サイトなどは見ることはできません。

よって、携帯電話を使って書き込みを行ったりするのです。親の側としても、子どもがどの様に携帯電話を利用しているかを把握しておくことで、犯罪に巻き込まれることも、犯すことも防ぐことに役立つのではないでしょうか。

ただ、現在は無料通話アプリのグループトークなどでも誹謗中傷が行われるようになってきているようです。