パートナーと付き合っている間や結婚生活を送って仲が良い間は何の問題はありません。しかし、別れた後に元配偶者もしくは元恋人によって、自身が公表しようとは考えていない画像や映像といったものをネット上に流されてしまうことがあります。

これがリベンジポルノというものです。リベンジポルノをされてしまい、画像などが拡散されると、永続的に削除できなくなり残ってしまいます。これは実に恐ろしいものです。三鷹のストーカー事件をきっかけにして、リベンジポルノなどに対処することへの気運が高まったことから、リベンジポルノの被害防止法案が2014年に可決・成立したのです。

この法案は、『私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律』というのが法案名となっています。そして、インターネットを通して第三者が、誰が写っているのかが分かる状態で個人的に撮られた性交もしくはそういったことに準ずるような性的な印象の画像記録を不特定多数に供した場合に、3年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金が科せられることになっています。

プロバイダー責任制限法に則ったネット上にある画像を削除するという件に関しては、発信した人物が反論しないことが確認された上で、削除するまでの期間が問い合わせをしてから7日間から2日間に短縮されるという措置も取られます。

早めにネット上から削除されるようになるということです。この法案ができたことによって、簡単に削除ができるようになりましたし、上記のように早く削除されるようにもなりました。

それでも、もし海外のサーバーに拡散してしまった場合には経路を追うことも難しくなります。削除をすることよりも早く拡散してしまうために、いつまでも拡散されているのを追うことになるということも考えられます。

スマートフォンにもカメラが搭載されているので、静止画であれ動画であれ気軽に撮影をすることができる時代です。それでも、撮る側も良く考えることが大事ですし、撮られる側も簡単に許可をしないことが求められます。

一旦流出してしまった画像や映像は削除が難しく、ずっといつまでも残り続けるでしょう。インターネットそのものがある限りは存在することになる可能性もあるということを、しっかりと覚えておくことが大事です。

リベンジポルノは、一般社団法人セーファーインターネット協会(SIA)によって運営されている『セーフライン』に通報することもできます。リベンジポルノなどといった違法なコンテンツを本人に代わって国内外のプロバイダーに削除依頼の申請をしてくれます。

リベンジポルノについての情報は、本人もしくは保護者(本人が児童の場合)からの通報を受け付けてくれます。SIAより事前確認として連絡が来る可能性があります。よって、Eメールのアドレスはきちんと記入するようにしましょう。

さらに、削除してほしい画像等の説明や、画像のURLなども
記入することが大事です。