自身のパソコンがウイルスにかかってしまうということもあります。しかし、これは気づきにくいことも多いです。例えば、何もしていないのに再起動が繰り返されるということや、勝手にフォルダが開くということ、偽のセキュリティソフトが立ち上がるということなどがあります。

その他にも、勝手に幾つも画面が立ち上がってしまうということや、ツールバーなどが色々とインストールされてしまうといった症状もあります。上記のようなことが起きるようであれば、セキュリティソフトを使って駆除をすることが大切です。

駆除を試してもなおおかしいなと思われるようであれば、通常の状態に復元を試みることや、パソコンの中に保存してある大事なデータ類をUSBなどといったメディアに保存した後で、初期状態に戻すという方法もあります。

パソコンがひとりでに動き出したという時は、通信ケーブルを抜きパソコンをネットワークから離すことが適しています。それでも解決しないようであれば、専門家に相談するようにしましょう。

また、インターネットバンキングにおいてウイルスにより不正送金されてしまうという事例もあります。こういったことを防止するために、利用者が使っているパソコンが不正送金をしてしまうウイルスに感染していないかを確認することができるサイトが開設されました。

しかも無料でサイトを利用できる点が便利です。警視庁によると、コンピューターウイルスのせいでネットバンキングに預けているお金が不正送金されてしまう案件は、2015年は全国で30億円以上にも上っているのです。

警視庁と日本サイバー犯罪対策センターが被害を防ぐために取り組んでいて、その一環で不正送金されるウイルスに感染していないかを調べられるサイトを立ち上げたのです。日本サイバー犯罪対策センターのホームページ上にある、『感染チェック』をクリックすることで利用することができるでしょう。

不正送金されないようにするための対策としては、取引をするたびにパスワードが変わるという、ワンタイムパスワードを利用する方も増加しています。ただ、この頃ではワンタイムパスワードを使ったとしても、不正送金をされてしまうというウイルスも最近では出回ってきているのです。

『感染チェック』では、ワンタイムパスワードにおいてのウイルスの感染についても確認できるので、ネットバンキングを利用している方に対して、警視庁でも注意喚起をしています。

さらに、ウイルスという点ではインターネットに接続された世界中のIoT機器(防犯カメラやビデオ録画機など)の130万台以上がウイルスに感染してしまっていることもわかっています。機器が感染してしまうと、サイバー犯罪者に操られてしまい、企業などに大量のデータ等を送りつけてしまうという、大規模なサイバー攻撃に悪用されるということです。

IoT機器は、サイバー攻撃を想定して作られていないために、セキュリティ対策が十分ではない面があるとされています。日本国内でも1000台ほどが感染したと確認されています。こういったケースもあるということです。