ネット犯罪には『迷惑メール』も含まれます。迷惑メールというのは、世界のメールトラフィック、要するに送信量の75%をも占めるのです。そして、インターネット全ての通信量の30%以上にもなるとも言われています。

それに加えて、大多数が不達となっていることも特徴です。スマホやインターネットの料金や値上がりしているのは、この迷惑メールも原因の1つとなっているとも考えられます。そういったこともあり、プロバイダや通信会社は対策に乗り出しています。

迷惑メールは1種類ではなく、様々な種類があります。迷惑メールが自身のメーラーに届かないように設定することも大事ですが、もし届いたとしても開かないようにすることがとても重要なポイントとなります。

まず、『架空請求メール』は過去に自身が利用したかのように文言が書かれていて、そのサイトからの料金請求であるとするメールです。携帯電話のIPアドレスが記載されていることもありますが、無視をして関わらないことが鉄則です。

『未承諾広告宣伝メール』は、出会い系サイトの誘いやお金儲けに関する誘いのメールです。リンクが張られていることがありますが、そのリンクをクリックしてしまうと、架空請求に繋がってしまうことがあるため、要注意が必要です。

未承諾広告宣伝メールが届くきっかけは、予測されやすいアドレスであることや、迷惑メールに書かれていた配信停止用のアドレス宛にメールを送信してしまったこと、迷惑メールに書かれているサイトのURLにアクセスしてしまったことなど様々と挙げられます。

『詐欺メール』の場合は、金融機関や誰でも知っているようなサイトになりすまして、個人情報を取得しようとするメールのことです。通常であれば、金融機関や企業はIDやパスワードを直に聞いてくることはないはずです。

なので、少しでも怪しさを感じたのなら該当する金融機関等に電話などで確認をしてみることが大事です。携帯電話に関しては、各キャリアになりすまし対策の機能があるので、それを利用して対策することが適しています。

特に厄介であり判別することが簡単ではないのが、『ウイルスメール』です。メールを開くことやメール内からサイトにアクセスするだけで一瞬にしてウイルスに感染してしまうでしょう。

それは、一般の方であれば気づくことがないと考えられます。対策をするなら、セキュリティソフトを導入するようにして、OSも最新の状態にアップデートすることを忘れないようにすることがポイントです。

もしウイルスに感染してしまうと、自分の意図しないところで勝手にメールを送られてしまうことや、個人情報を盗まれてしまうこと、パソコンの動作もおかしくなってしまうこともあるのです。

よって、万が一おかしいと感じたなら『情報セキュリティ安心相談窓口』やパソコンのメーカーに相談することが賢明です。くれぐれも、怪しいと思ったメールやサイトのURLは開かないようにしましょう。