電車の中で、こっそりと他人の写真をスマホで撮影したことのある方は、20代男性で12.1%、女性は7.5%と言う結果が出ています。スマホには、無音で撮影できるカメラのアプリもあることも、盗撮を助長していると考えることもできます。

盗撮が目的のアプリでもありませんし、アプリの使用を規制するのではなく利用者のモラル次第であるという声もあります。しかし、そうしたアプリがあるからこそ盗撮が起きるのだと、アメリカの捜査関係者も話しているくらいです。

電車内などで勝手に盗撮した写真(もしくは動画)をSNSなどにアップするという方もいます。しかも、写っている方の顔にモザイクなどはかけられていない状態のものもあるのです。

この様に、他人を勝手に撮影し、それに加えて平気でネット上に晒すなどということはモラルが問われることと思われますが、逮捕に至る事例もあるのです。男性が女性の上半身を携帯電話で撮影したところ、逮捕されました。

これは千葉県の事例であり、県迷惑防止条例違反(盗撮)という容疑でした。無断で写真を撮り掲載することは肖像権の侵害ともなり、街角スナップとして無断で撮影された写真がサイトに掲載されたところ、それに載っていた女性がサイト運営者に対し賠償を求めたということもありました。

もし盗撮されたと気づいたなら、相手を警察に突きだすことで迷惑防止条例違反として逮捕される可能性があります。地域によって差があると考えられますが、東京都や千葉県であれば、盗撮されたのが男性であっても迷惑防止条例違反となることを覚えておきましょう。

また、盗撮した人自体を盗撮してネット上に晒そうとする人も中にはいます。盗撮した人を発見したなら、画像を撮らずに駅員さんなどに知らせるようにする必要があります。もし盗撮をしたことがバレると、それまでのツイート(Twitterの場合は)を遡り、個人特定がされる可能性もあります。

盗撮した画像をネット上にアップするような人は、ネットリテラシーが低いと見なされます。こうした人は、個人を特定しやすい情報を他にもアップしているものなのです。この様な、ネットにアップした内容は誰にでも見られる可能性があり、人を不快にもしかねないという意識に欠けているケースがあります。

SNSですと、自身の本当に身近な相手としかやり取り等をしていないと考える人もいて、他の人は関係ないし見られていないだろうと錯覚するパターンもあります。そういったことから、特に若い人についてはネットリテラシーの教育が必要になっているということです。

さらに、風変りな人を動画で撮影しSNSにアップして面白がり、それを拡散させて話題となるケースがあります。ちょっと変わった人を晒し面白がるということも、モラルに欠けているのではないでしょうか。

ネットの中には、こうして変わった人を追い撮影してアップすること自体も異常なのではないかと言う声もあります。皆で利用するSNSはモラルを持って誰でも楽しく使えるものでなくてはいけないのではないでしょうか。