今では、LINEなどといった無料で通信ができるアプリが多く利用されています。電話をかけることもできますし、リアルタイムに文字で会話ができるため、大変に便利ですが、こうしたアプリも犯罪に使われることがあるのです。

LINEでの乗っ取りというと、事情があるからプリペイドカードを購入してきてほしいと連絡が来るという例がありました。警察には657件の被害が寄せられ、総額2800万円以上にも上ったと言います。

LINEのメッセージで、変な内容が来たなと思ったなら、本人に直接電話をするなどして確認をすることが大事です。そうすることで、被害を食い止めることができる可能性があるのです。

いずれ乗っ取られたIDは削除されることになりますし、その知り合いの該当者の方には教えてあげることが必要です。また、他の例では友達登録をしているので、携帯電話の番号を、確認コードをもらってから教えて欲しいというPINコードを盗むメッセージが来るというものもあります。

LINEを乗っ取ろうとする犯人の意図は、金銭を搾取する点にあります。金銭とは言え、お金を直にだまし取るのではなく、上記のようにプリペイドカードを購入させてそのカードに記載されている番号より金銭的な利益を得ようとすることが目的となっているのです。

知らない相手からプリペイドカードを購入してほしいと言われても、誰も信用をしないかもしれません。しかし、LINEを乗っ取り知人に成りすませば信用してしまう人もいるのだということです。

LINE乗っ取りにおいての特徴は、日本語が不自然であることが挙げられます。これは、犯人が外国人であることが考えられるからです。また、乗っ取られた相手と、攻撃をされた側との普段の関係性とは違った接し方をしてくることがあります。

よって、よそよそしい話し方になることもあります。それに、突然に金銭的な要求をされることもあるでしょう。その他にも、プリペイドカードの情報を教えて欲しいとしつこく聞いてくることがあると考えられます。

以上の特徴は、全ての事例について言えることというわけではありませんが、起きた事件の多くで見られるものなのです。LINEを乗っ取られた側は、自身が利用していたLINEを使用できなくなります。

犯人が自身のスマホを使ってログインをしていると、本来使っている人がログインしようとしてもエラーになってしまうのです。LINEというのは、1台のスマホに関して関連付けられるために、別のスマホからログインすると機種変更をしたと見なされることがあります。

それに、乗っ取られてしまうとパスワードが変更されてしまうために、犯人側が正しいユーザーであり、これまで使っていた本人は侵入を試みたユーザーという扱いになってしまうことも注意が必要です。

乗っ取りに関しては、LINEだけではなくAppleIDやSkype、gmailなどのログインパスワードも複雑なものに変えるなどして対策をすることが大事です。その際には、すぐに推測できるようなものや、他のアプリやサイトで使用しているパスワードは使いまわさないということがポイントです。

それに、たまにパスワードを変更することも被害防止策となります。